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興味のあることを良い加減で研究していきます

ダイソーの300円スピーカーをバスレフに改造

リモートワークのメリットのひとつは、家で音楽をかけながら仕事できるところですね。
しかしノートPCのスピーカーでは満足いく音では鳴ってくれないので、ここはひとつ音がよいという評判のダイソーのスピーカーを使ってみようと思いました。

 

なかなかの人気らしく1店目には置いてなく、2店目で入手。買ったダイソーでも後日行ったらスピーカーはありませんでした。タイミングが良かったのかもしれません。

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まずはそのまま聴いてみます。たしかに300円とは思えない音が鳴ります。高音域が硬い感じですが中音域の再現性は良いです。ユニットとエンクロージャが小さいので低音域は期待できませんね。これをバスレフにするとどうなるのか楽しみです。

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まずは適当に図を書いて大きさを決めます。コンパクトにしたいですが容積は1リットルは欲しいので下のような寸法にしました。この図は内寸です。実際に切り出すときは板の厚みを足した大きさにします。

 

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家に余っていたパイン集成材とMDF材を切り出します。ソーガイドを使った手ノコなので切る回数が多いと疲れます。やはり微妙に大きさがずれましたが、隙間はボンドで埋めれば大丈夫でしょう(^^♪

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組み立てながら前面のパイン材をワトコオイルで塗ります。これは木目が活かせてムラなく仕上がるのでお勧めです。色はダークウォルナット。塗料ではないのでダークでもそんなに濃くはなりません。

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バスレフポートには消せるボールペン、フリクションの軸を使います。ちょうどいい大きさのパイプが近くで入手できなかったんですよね。フリクションはテーパーがなくて真っ直ぐの軸なのが良いです。
長さは3cmにしました。板の厚みの分短くしても良かったかもしれません。接着剤で止めた後ホットボンドで補強します。

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エンクロージャのMDFにはアサヒペンのスーパーメイクアップシートを貼ります。塩ビの薄いシートで、初めて使いましたが思ったよりも悪くない質感でした。塗装するよりこちらの方がおすすめです。

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ターミナルをハンダ付けして、中に100均のフェルトを2重に入れて吸音材にします。入れすぎるとあまり響かなくなるので、ここは聴きながら入れる量を調整します。

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最後に裏ぶたを接着して完成! コンパクトでなかなか良い感じです。よく見ると合わせ目の精度がいまいちだったりしますが、自分で使うので問題ないです(^^;

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ノートPCの横に置くとちょうどいい大きさです。早速鳴らしてみると、元の状態では出ていなかった低音域が自然な感じで鳴るようになりました。再現性も高くあまりボリュームを上げずに近距離で使うには良いバランスです。ただ曲によっては高音域が刺さるように鳴ることもありますが、これは元々のユニットの特性なのでしょう。

バスレフポートは指でふさいでもあんまり変わらないから、効いているのかは微妙ですね(^^; それよりもエンクロージャ全体で響かせている効果の方が大きいです。

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ダイソーの300円スピーカーをバスレフに改造してみたところ、自分的には満足のいくものが出来上がりました。

ただ、これでリモートワークもバッチリと思ったところで、完全リモートワークが終わってしまって出番が少なくなってしまったのが残念です。

自作スピーカーは思ったより難しくないですね。自由に設計できるので何本も作る人がいるのもわかる気がします。